日本語の単語の品詞と言うことでしょうか。それなら次の十種です。
①~⑧は自立語(単独で文節となる語)、⑨・⑩は付属語(単独では文節となれず常に自立語の後に付いて文節になる語)。
①名詞…物事の名前を表したり指し示したりする。格助詞「が」が付いて主語になる。活用はしない。体言ともいう。
例 本、私、日本、一個、それ
②動詞…動作や様子、存在を表す。単独で述語になる。活用し、終止形(言い切りの形)はウ段の音で終わる。用言の一つ。
例 会う、行く、足す、見る、出る、する、来る
③形容詞…状態や性質を表す。単独で述語になる。活用し、終止形は「い」で終わる。用言の一つ。
例 高い、赤い、早い、うれしい、楽しい、怪しい
④形容動詞…状態や性質を表す。単独で述語になる。活用し、終止形は「だ」で終わる。用言の一つ。
例 変だ、元気だ、静かだ、健康的だ、ロマンチックだ
⑤副詞…主に連用修飾語として、用言を修飾する。活用はしない。
例 ゆっくり、しばらく、とても、おそらく、まさか、少し、ワンワン(と)、びくびく(と)
⑥連体詞…連体修飾語として、体言(名詞)を修飾する。活用はしない。
例 たった、大きな、小さな、我が、あの、この、いわゆる、単なる
⑦接続詞…様々な関係で言葉と言葉をつなぎ、接続語となる。活用はしない。
例 だから、しかし、また、または、つまり、なぜなら、例えば
⑧感動詞…感動・応答・挨拶・呼びかけなどを表し、独立語となる。活用はしない。
例 ああ、はい、こんにちは、おい
⑨助動詞…主に用言などの自立語について、様々な意味を添えたり話し手の判断を表したりする。活用する。
例 せる、れる、たい、ない、らしい、ようだ、そうだ、た、だ
⑩助詞…様々な語について、軽い意味を添えたり語と語の関係を示したりする。
例 が、を、へ、に、の、から、て、ながら、たり、こそ、さえ、か、な、ぞ、よ
例 ねえ、もっと軽快に、そして楽しそうに歌ってくれないか。この曲は喜劇の主題歌なのだから。
この文を品詞に分解すると、
ねえ…感動詞
もっと…副詞
軽快に…形容詞「軽快だ」の連用形
そして…接続詞
楽し…形容詞「楽しい」の語幹
そうに…助動詞「そうだ」の連用形
歌っ…動詞「歌う」の連用形
て…助詞(接続助詞)
くれ…動詞「くれる」の未然形
ない…助動詞「ない」の連体形、あるいは終止形
か…助詞(終助詞)
この…連体詞
曲…名詞
は…助詞(副助詞)
喜劇…名詞
の…助詞(格助詞)
主題歌…名詞
な…助動詞「だ」の連体形
の…助詞(格助詞)
だ…助動詞「だ」の終止形
から…助詞(接続助詞)